みなさん、こんにちわ。株式会社クラウドナインの事務局です。
メダリオンと言ってもジャッキー・チェンの映画ではなくて、あくまで絨毯の話ですが?!
絨毯やキリムのデザインの構成は様々な形に分類されます。
真ん中に大きなモチーフを配したものや、フィールド一面にデザインしたもの、ボーダーを繰り返したもの、幾何学模様やモスクなど絵画のような絨毯もあります。
メダリオンって神秘的
私が一番好きなのは、中央にメダリオンがいくつか並ぶタイプ。
そのメダリオンのデザインが同じに見えて少しずつ違っていて、それなのになぜかいい感じに統一感を出しているものなどには、しびれますね。
色のイメージだけで同じ文様に見えなかったりします。
ますます奥が深い絨毯のモチーフです。
おそらくベテランの上手な織り手さんならば、織りながらアドリブを入れたり、急に想像力を働かせ作り出したり、色合わせを変えたり、単調な絨毯づくりの中での楽しみになっているかもしれません。
仕事のお礼でいただいたバローチの150~200年前と言われている絨毯。
鑑定団に出したわけでもないので時代は不明。ただ出会ったときのエピソードでおじいさんのおじいさんが使っていた・・というような話からの想像でしかありません。
あの悠久の大地に流れる時間を、何年前の絨毯で・・などというのもナンセンスなくらいの昔なのでしょう。行けども行けども変わらぬ風景、ゆったりとした時の流れ。時間が何の意味を持つのでしょう。
もし今の自分が遊牧民と同じ暮らしをするとして、何日持つでしょうね?何時間だったりして??
先日ラダック地方の写真展を拝見しました。
山はあくまで高く広く、殺伐とした大地が延々と広がり、谷を渡ってきた風に舞いあがる乾いた土・・という写真、その空の青いこと!ぽつんと何かがいました。
なんと牛だそうです。牛ってこんなにちっちゃかった?って感じるほど、周りの風景は壮大そのものでした。
話が飛びましたが、そんな昔のバローチの3m級の細長い絨毯が一番のお気に入り。
真ん中に大きなメダリオンが3つ。その毛足は長く、重くしなやかな絨毯です。
このモチーフ、1つが55×42cm。
シンプルなデザインでもその存在感たるや圧巻。私の中のザ・バローチと言える一枚です。