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遊牧民のキリム

遊牧民のキリムみなさん、こんにちわ。株式会社クラウドナインの事務局です。

遊牧民が生活必需品として織るキリムは薄い平織でとても丈夫で、敷物の他に家財を入れて移動するために様々な形に工夫されています。様々なバッグの形も実用的にできています。たとえば塩を入れる袋、らくだ等が舐めないように口が小さく織られています。家の壁の代わりにうずたかく布団を置き色鮮やかなキリムをかけて居心地良い空間を作り出すこともできます。

キリムのルーツは東洋と西洋の古代文明の岐路にあたるアナトリアにあると言われています。ユルック族と言われる遊牧民は山羊の毛で編んだ布を屋根代わりに使いだしたとか。
雨の侵入を防ぎ、冷たい土の上にも平織の敷物が自然と生まれたのでしょう。

女性の創造性と工夫から生まれたキリムは、その美しさと色の多様性で知られています。敷物を織る遊牧民、半遊牧と定住の人々の、母から子へ受け継がれる技術や作品は大いなる遺産とアイデンティティを表しています。若いころから作りためたキリムを持ってお嫁に行くそうです。必要ならば売ることもできるキリム、無駄のない生活の必需品のみならず、潤いでもあるのに感心してしまいます。

各家族は、それぞれの部族だけでなく、各村にも、ユニークなスタイルを持っています。シンボリックなデザインで目を引き、遊牧民のデザイン、手仕事を真似た製品も多く出回るようになりましたが、売ることを目的とせず心を織り込んだ遊牧民のキリムには心を奪われます。
山岳荒野に暮らす遊牧民。その素晴らしい色のセンスはどこから来るのでしょう。
オアシスで見る草花や自然の美しさですか?

同じデザインの2つのキリム

ここにモチーフが同じ2枚のキリムがあります。同じと思えぬくらい色合いだけで違ったものに見えます。
シンプルな垂直と水平のラインで形成されたクロスです。 アナトリアの信念によると、クロスは4枚に分割して、悪の力を低減するのだとかクロスも変形である卍も古くはキリスト教以前にさかのぼるそうです。カタルヒュユクの壁画には様々なクロスが残っているそうです。The motif dates back far before Christianity. There are crosses in the wall painting of Çatalhoyuk.。

1つは彩色することでモチーフを浮かび上がらせ、1つはオレンジの濃淡。
なんという色の感覚でしょう!是非並べてご覧いただきたいと思っています。

遊牧民のキリム

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