みなさん、こんにちわ。株式会社クラウドナインの事務局です。
遊牧民の「風に織る絨毯・キリム展」は2月4日(火)11時~19時です。9日(日曜)16時までですので、お見逃しなく!!
素朴で美しく色鮮やかな絨毯・キリムを一堂に並べて見られるのは圧巻でしょう。
どれをとってもデザインや色、織の技法など素晴らしく、多くのコレクションの中から展示品を選ぶのは大変です。毎日悩ましい・・。
私たちは絨毯の専門家でも研究者でもディーラーでもありません。
年代が古いからとか貴重だからとかで選んだ遊牧民の手仕事は一つもありません。
ゆえにいつごろのどこで織られたものとかわからないものもあります。
感性で、ただ身近に置きたいと増えていった絨毯は700点に及んだそうです。
17年間パキスタンに暮らし、今も共に仕事をする中で自然と集まってきたコレクションです。
今回は共に仕事をする遊牧民バローチの絨毯を多く集めました。
私は部族長夫人を東京案内したことがあります。すごく優しくて、一緒にいるとほっとする、頼もしく可愛らしい女性でした。もっといろいろ話す機会が増えたらいいなと思います。
バローチの作る絨毯、住む場所によって色が全然違うのは、その場所にある植物や天然の鉱物で羊毛を染色するからです。シスターン・バローチはホラサーン・バローチに比べ色が暗く落ち着いています。飼っている羊によって、また作られた年代によって滑らかさも艶も違うのも見どころです!
今回は特別に額装されたものも展示予定です。使う絨毯から愛でる絨毯、いろいろな楽しみ方ができます。
タイル画
ここでご紹介するのは絨毯・キリム、先にご紹介したアストロラーベ以外の展示についてです。
本来美術館でも展示会ができるほどの珍しいタイル画。
INAX Live Museumにも貸出中、貴重かつ珍しいものです。
数ある組タイルは大きくてギャラリーでは展示できないのが残念ですが、またの機会を持ちましょう。
偶像崇拝を禁じ、動物や人物を描くことまで制限したイスラムですが、皇帝の肖像やその生活、はてはロマンスを描いた絵画が楽しまれていたというのも事実です。豊饒な宗教美術が素晴らしい発展を見せていますので、その緻密さで描く自由な絵画にも興味あるところです。
マハラジャ・アート
マハラジャとはサンスクリット語で”great king”。王、あるいは王侯貴族。
「踊るマハラジャ」というインド映画が大ヒットし、インド映画はこうなのか・・とイメージされた方も多かったはず。確かにダンスシーンが桁はずれ。クドカンさんにも影響を与えたとか。
1877年英国領となった当時のインドには、500以上もの藩王国が存在しましたが、1947年パキスタン、インドが分離独立したときにその地位はなくなりました。
そんなマハラジャの豪華な宮殿(本物のパレスホテル!)、暮らしぶりは贅沢そのもの。
そんな彼らのショールをコレクションして、なんと額装にしました。
「切っちゃったの~?」と驚きましたが、ぼろぼろになっても刺繍はイキイキ残っているそうです。
タージマハルや孔雀、踊り子なのモチーフで素晴らしい刺繍の技術に加え、その色が表現できないと思いきや、な~んとルビーやサファイア、ラピスラズリの粉末で色付けしてあるとか・・もう贅沢過ぎでしょ!!
青山に広がる遊牧民ワールド・・絨毯・キリム展。他にもそんな珍しい展示があります。
きっと西から吹く暖かい風を感じることができるでしょう。