遊牧民の風に織る絨毯・キリム展 2014.2.4~9は終了いたしました。
パキスタン大使館のご後援、バローチの部族長のご協力の元、遊牧民が草木染で織った
絨毯・キリムを一堂に展示することができました。
パワーのある赤い色が落ち着くと、座ってほっこりしてくださった方や手仕事に興味のある方々、また通りかかって色に魅せられいらした方々など、遊牧の民の暮らしに根ざした絨毯に触れてくださった展示会でした。
機械織り、化学染料の大量に出回る絨毯と違い、デザインが途中で変わったり、サイズも真四角でなかったりします。絨毯の周りをラクダや山羊の毛で補強してあり、実用とデザインが一体になった時代を超えての知恵があります。
普段本当の遊牧民の方々は絨毯を売って商売をすることはありません。時間にもお金にも関係なく毎日を暮らしている方々です。心を込めて作ったキリムは女性が結婚のときに自分の手作りを持っていくそうです。機械織りと違い、家族のため、自分のため、愛する人のためにと心を込めて、時間をかけて織られた絨毯・キリムには力強い暖かさがあるのですね。ただし何かが必要になった時に、物と交換したり手放したりするそうです。もちろんお友達になれば分けてくれるのかもしれませんね。
土曜日は45年ぶりの大雪で都心には27cmの積雪がありました。朝から雪をかいても、すぐ積もってしまい30分おきの雪かき、二度とできない経験でした。
そんな寒い中、大雪の中をご来場くださった皆様に心より感謝申し上げます。
また面白い異文化の展示会を企画しておりますので、どうぞお楽しみに!!