イベント事業

イラン アルデビルのシルクの絨毯 (The Ardabil Carpet)

とっておきのキリムみなさん、こんばんわ。株式会社クラウドナインの事務局です。

「アルデビルの絨毯」と聞くとペルシャ絨毯ファンならば思い浮かべる世界最古で最大の絨毯かもしれません。
アルデビルは今のイラン、タブリーズからバスで4時間の標高1300mの高原にある、サファヴィ朝発祥の地だそうです。
1539~40年に織られた美しいデザインの絨毯はウィリアム・モリスの助言でロンドンのVictoria and Albert Museumが購入、陳列されています。
誰が計算したのでしょうね・・。76.4kmの絹の経糸、124.7kmの絹の緯糸、2,955万9,600個に及ぶ結び目。すごさが伝わります

アルデビルの鳥のモチーフ

珍しいアルデビルの2枚のシルクのキリムがあります。鳥だけのキリム。
鳥のモチーフは幸せを運ぶととても縁起がよく、多く見かけます。
森羅万象、自然の恩恵を受けて暮らす遊牧の民にとって、親しみを込めて、また願いも込めて絨毯やキリムに織り込んでいるのかもしれませんね。
具象化した2つとか3つの頭を持つ動物も古くから登場するモチーフだそうです。

スマック織

このキリムはスマック織と言われる凝った技法で織られています。
通常のキリムのつづれ織りの横糸に加えて別の糸を巻きつけるようにして織りながら、同時に糸の色を変えて柄を織り込んでいきます。
118×186のサイズで、モチーフがゆがむことなく、きっちり織られているのでため息が出るほど美しいものです。イランの方はとても手が器用なんですね。
明るい配色の伝統のデザインでの美しいスマック織のキリム、この技術を絶やさずもっともっといろいろなキリムを見せてほしいものです。

イラン アルデビルのシルクの絨毯 (The Ardabil Carpet)

イラン アルデビルのシルクの絨毯 (The Ardabil Carpet)

イラン アルデビルのシルクの絨毯 (The Ardabil Carpet)

イラン アルデビルのシルクの絨毯 (The Ardabil Carpet)

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